頭蓋骨の中心には蝶形骨という、とっても柔らかい骨があります。蝶々の形に似てるから、蝶形骨という名前に変更されたそうです。

さて、今日は多くの症状が顎が落ちていることが原因である説明をします。

まず、顎はブランコのように頭蓋にぶら下がっています。繋げているのは筋や筋肉です。

外側翼突筋(がいそくよくとつきん)という口を開口させたり、横にスライドさせる咀嚼筋があるのですが、これは随意筋です。(自分の意志で動く筋肉のこと)

外側翼突筋

この外側翼突筋は顎だけではなく蝶形骨にもくっついています。

ストレスを感じて噛み締めることや、猫背や肩こり、僧帽筋の盛り上がりなどにより、顎が落っこちると、外側翼突筋にくっついている蝶形骨が歪みます。

というのも、蝶形骨はティッシュの箱くらい柔らかい骨なのです。互い違い簡単に歪みます。

では、その簡単に歪む蝶形骨の上には、何が乗っかっているでしょうか?

脳下垂体が乗っかています。

脳下垂体は何をしているかというと、副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモン、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、オキシトシン、抗利尿ホルモンを分泌しています。

物理的に顎が落ちていて、蝶形骨が歪んでいるということは、頻尿になったり(抗利尿ホルモン)、子宮の収縮を阻害されたり、情緒が安定しなかったり(オキシトシン)、月経異常、不眠、男性不妊、妊娠時の母乳分泌などは、顎からきている可能性も考えれられます。その顎が落ちる根本原因は、脊椎のS字がなくなっていることにあります。

骨格ボディメイクで、上記の症状が改善されていく方がいらっしゃるのは、脳下垂体が乗っている蝶形骨が整うからという方もいらっしゃるでしょう。

カラダをこのように立体に物理的に見ていくのもまた骨格ならではなのかな、と思います。