“筋力不足”ではなく、“力み”と“重心のズレ

「最近、筋力が落ちてきた気がする」
「若い頃のように体が動かない」
そう感じると、多くの人が「筋トレをしなきゃ」と考えがちです。

でも実は、年齢とともに動きづらくなる本当の原因は “筋力不足”ではなく、“力み”と“重心のズレ” なのです。

私たちの筋肉には「縮む(力む)」と「緩む(ゆるむ)」の2つの働きがあります。

🖐️ 指先の力と力みの関係

ペットボトルのキャップを思い切り握ったまま開けようとしても、力は入りませんよね。
一度力を抜いてから必要な分だけ握れば、スッと開きます。

消しゴムも同じです。
鉛筆を強く握りすぎると、字はガタガタ。
でも少し緩めると、スラスラ書けるし、消しゴムもスッと動きます。

指も筋肉も同じで、力みを緩めた時に本来の力を出せるのです。


ところが、現代人の多くは「縮む=力む」ばかりに偏ってしまい、「緩む」ことができなくなっています。
その結果、筋肉はガチガチに固まり、本来の力を出せなくなってしまうのです。(眠れない人は特にこの状態が顕著ということ)

さらに見逃せないのが「重力との付き合い方」。
地球上で生きている限り、私たちは常に重力の影響を受けています。
正しい重心で立てば、500gの力で済むところを、重心がずれていると1kgもの余計な力をかけなければなりません。
これでは体はどんどん疲れやすくなり、動きにくくなっていきます。

歩くときも同じです。
「地面をつかむように力を入れて歩く」ことが、逆に体を重くし、スムーズに動けなくする原因になっています。
足の力を抜き、重力に沿って重心移動で歩くだけで、身体ってこんなに楽に動くんだ!と実感します。

マイケル・ジャクソンの前傾姿勢が教えてくれること

思い出してほしいのが、マイケル・ジャクソンの伝説的なパフォーマンス。
体をグッと前に倒しても、まるで引力を無視するかのように倒れない「ゼログラビティ」です。

実際には特別な靴と仕掛けを使っているのですが、もし仕掛けがなかったとしたら…。
あれだけ大きく前傾した姿勢は、重心軸が距骨(足首の骨の一部)から外れてしまうため、全身の筋肉に過剰な負担がかかり、あっという間に疲労してしまいます。

もちろん、私たちが日常であそこまで極端に前傾することはありません。
けれど「すぐ疲れる」「立っているだけで腰や足がつらい」と感じている方は、まさに同じように 重心線がずれている状態 になっているのです。

重心が整っていれば最小限の力で楽に動けるはずが、ズレていると無駄な筋肉の緊張を強いられ、疲れやすさや不調につながります。

つまり、年齢とともに大切なのは 「筋肉を鍛えること」ではなく、重心線を整える事、武術のように力を抜く事

特に身体の奥にある深部の力みを緩めると、

  • 可動域が広がる
  • 重力に沿って自然に動ける
  • 無駄な疲労が減り、動きが軽くなる

という変化が起こります。

身体はまだまだ軽く動ける

「年だから仕方ない」と思っていた衰えは、実は改善できます。

力みを手放し、重心を整えることで、
身体は今よりもっと自由に、軽やかに動き出すのです。

あなたの身体も、まだまだ変われます✨