最近、世界的な科学誌に、とても興味深い研究が発表されました。

「腹筋が動くと、脳の中の液体が脳骨髄液へ流れ出る。」

というものです。

「えっ?お腹と脳って関係あるの?」

そう思いますよね。


私たちの脳は、水に浮かんでいます。

脳は頭蓋骨にベタッと張り付いているわけではありません。

脳脊髄液という透明な液体に浮かんでいる状態です。

この液体は、脳を衝撃から守るだけではなく、

栄養を運んだり、不要になった老廃物を運び出したりする大切な役割があります。

さらに、脳の細胞と細胞の間には、間質液(脳実質液)という水分も流れています。

脳の細胞を包み込む水


脳の水はどうやって動くの?

これまでは、「心臓の拍動」「呼吸」が主役だと考えられていました。

ところが最新の研究では、腹筋の動きも関係している可能性が見えてきました!


腹筋が動くと何が起きる?

腹筋が収縮すると、お腹の中の圧力(腹圧)が高まります。

すると、その圧力が背骨の周りを通って、頭蓋骨の中まで伝わります。

その結果、脳そのものがほんのわずかに前へ動くことが確認されました。


スポンジをイメージしてください

ここで一つ、イメージしてみてください。水をたっぷり含んだスポンジがあります。

そのスポンジを軽く押すとどうなるでしょう?

中にある水は、外へ押し出されますよね。

そして、力を抜くとまた水が戻ってきます。

脳でも、これと少し似た現象が起きている可能性があると考えられています。

腹圧によって脳がわずかに動くことで、脳の中の間質液や脳脊髄液が、

脳の外側へ押し出されるような流れが生まれる可能性が示されたのです。


「脳が洗われる」というより…

よく、「脳が洗われる」という表現があります。

わかりやすく例えるなら、

脳の中の水が、軽く押し出されて循環するようなイメージ

ただし、これは「腹筋運動をすれば脳がきれいになる」という意味ではありません。

そこまでは述べていません。


寝ている時とは逆

睡眠中は脳脊髄液が脳の中へ入り、

老廃物を回収すると考えられています。

一方、起きている時に腹圧で脳が動くと、

脳の中から外へ押し出すような流れになる

つまり、昼と夜では、脳の水の流れ方が違うということ

お腹に力が入る。その圧力が背骨を伝わる。

そして、脳がわずかに動き、脳の中の水が流れ出る。

頭の中で起きていることの始まりはお腹だった!!

私たちは不調があると、ついその場所だけを見ますよね

頭痛なら頭。 肩こりなら肩。 腰痛なら腰。

でも身体は、そんなふうに分かれて働いているわけではありません。

月並みな言葉ですが、身体はつながっています。

骨格整えるって、

身体が本来持っている「つながり」を取り戻すことだな~としみじみ感じております。